助成金を活用した相談業務のICT化の取り組み


講師

2021.

9.10 (金)

19:00 ~ 21:00

  • 花井美紀さん
  • (NPO法人ミーネット・理事長)
  • 水谷竜斗さん
  • (マップナイン合同会社・代表)
  • 相談業務にICTを取り入れて上手くいったこと。いかなかったこと
  • オンライン相談の相談員育成の取り組みの紹介
  • ICTの導入に外部の専門家が果たした役割 ・助成金(J-coin基金、休眠預金、Readyforなど)を活かした事業づくりのポイント

⑤ 助成金を活用して相談業務をICT化するには

NPO法人ミーネット

がん患者・家族と同じ立場で相談支援にあたる「がんのピアサポーター」を養成し、地域に根ざしたピアサポート活動に取り組む。2009 年からは、名古屋市が開設した「名古屋市がん相談・情報サロン ピアネット」を名古屋市と協働で運営し、ミーネットが実施する約1年間の「がんのピアサポーター養成講座」を修了したピアサポーターが、利用者の相 談対応にあたっている。 また、ほぼ同時期にスタートした、がん診療連携拠点病院内でのピアサポートは、2021年4月現在、愛知県内の20病院で定期的に実施され、病院ボランティアの新しいかたちとして地域に根付いている。

助成元団体

一般財団法人中部圏地域創造ファンド (休眠預金 新型コロナウイルス対応緊急支援助成)

積算根拠に基づいて、1件200万〜 800万円という幅のある枠組みで申請する要件だったため、十分な助成を得ることができた。また、この事業の申請前に、「J-Coin 基金」(パ ブリックリソース財団)を活用して ICT 事業者とタブレットの選定等の検討をしていたため、本事業もスムーズに実施できた。

ピアサポーターによるオンライン相談支援と患者会の開催

対象

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛等により、他者とのコミュニケーションの機会を失い、社会から孤立や身体機能の低下をきたしやすいがん患者。

方法

簡便な操作でオンライン・コミュニケーションが可能なタブレットを用いて相談支援や患者会を行うことで、安全・安心のもとに互いに支え合うことのできるオンライン・コミュニティーを運営した。

● 連携拠点病院 がん相談支援センターとミーネットの連携による オンライン相談 & 患者会モデル

  • 相談支援室にタブレットを配置
  • 相談員による媒介
  • ピアサポーターによるオンライン相談支援
  • 患者会への参加(がん種別・テーマ別 週一)

Attention

Wi-Fi環境がなくても病院の相談支援室にあるタブレットでオンライン相談ができる

ポイント

専門的な企業と連携

① 簡単な操作でZoomにつながるタブレットの制作

ソフトウェア開発会社による簡単タブレットの企画・設定サポート

ポイント

オンライン相談を検討する事業所が、慣れない操作をどう簡易にするかでつまずく。日本はICT人材が不足している。協力企業が見つからない場合は、タブレットの設定・サポートをできる若い協力者を探す方法もある。

② オンライン環境の整備(設備・機材の導入・運営サポート)

オンラインセミナー運営サポート会社による、養成研修の初期運営サポートと機材導入のアドバイス

ポイント

Wi-Fi は設定までに時間を要することがあり、月額 5000 円程度かかる。 SIM カードであれば、即開通するもの、月額 2000 円− 3000 円程度のものも 多くなってきている。

② オンライン学習用教材の制作

動画制作会社による、教材制作サポート

ポイント

対面の相談と異なるオンライン相談のコツは?

相談者の通信状況を丁寧に確認する

相談者の通信環境や音響、動作が見えているのかの確認作業をすることが大事だ。その確認作業自体がアイスブレイクの機能を果たし、相談者の不安を払拭し、安心して相談ができる環境づくりに役立つことになる。通信環境の関係で、何度か聞き返すこともあることを予め伝えよう。

小さな画面の中で、きちんと感情が伝わる工夫をする

画面の中でのやりとりは、コミュニケーションの面積が小さくなるため、OKの時は丸をジェスチャーでする、見えるように手を叩く、満面の笑顔、辛い話を聞く時は悲しい表 情を強調するなどが大切。嫌がる人もいるが、慣れていくしかない。言葉を繰り返す、ゆっくりはっきり言うことも大切。リアルの時よりも言葉と言葉の間に、「間」をとろう。

●主なトピック

2021.

9.10 (金)

19:00 ~ 21:00

  • 花井美紀さん
  • (NPO法人ミーネット・理事長)
  • 水谷竜斗さん
  • (マップナイン合同会社・代表)
  • 相談業務にICTを取り入れて上手くいったこと。いかなかったこと
  • オンライン相談の相談員育成の取り組みの紹介
  • ICTの導入に外部の専門家が果たした役割 ・助成金(J-coin基金、休眠預金、Readyforなど)を活かした事業づくりのポイント

⑤ 助成金を活用して相談業務をICT化するには

NPO法人ミーネット

がん患者・家族と同じ立場で相談支援にあたる「がんのピアサポーター」を養成し、地域に根ざしたピアサポート活動に取り組む。2009 年からは、名古屋市が開設した「名古屋市がん相談・情報サロン ピアネット」を名古屋市と協働で運営し、ミーネットが実施する約1年間の「がんのピアサポーター養成講座」を修了したピアサポーターが、利用者の相 談対応にあたっている。 また、ほぼ同時期にスタートした、がん診療連携拠点病院内でのピアサポートは、2021年4月現在、愛知県内の20病院で定期的に実施され、病院ボランティアの新しいかたちとして地域に根付いている。

助成元団体

一般財団法人中部圏地域創造ファンド (休眠預金 新型コロナウイルス対応緊急支援助成)

積算根拠に基づいて、1件200万〜 800万円という幅のある枠組みで申請する要件だったため、十分な助成を得ることができた。また、この事業の申請前に、「J-Coin 基金」(パ ブリックリソース財団)を活用して ICT 事業者とタブレットの選定等の検討をしていたため、本事業もスムーズに実施できた。

ピアサポーターによるオンライン相談支援と患者会の開催

対象

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛等により、他者とのコミュニケーションの機会を失い、社会から孤立や身体機能の低下をきたしやすいがん患者。

方法

簡便な操作でオンライン・コミュニケーションが可能なタブレットを用いて相談支援や患者会を行うことで、安全・安心のもとに互いに支え合うことのできるオンライン・コミュニティーを運営した。

● 連携拠点病院 がん相談支援センターとミーネットの連携による オンライン相談 & 患者会モデル

  • 相談支援室にタブレットを配置
  • 相談員による媒介
  • ピアサポーターによるオンライン相談支援
  • 患者会への参加(がん種別・テーマ別 週一)

Attention

Wi-Fi環境がなくても病院の相談支援室にあるタブレットでオンライン相談ができる

ポイント

専門的な企業と連携

① 簡単な操作でZoomにつながるタブレットの制作

ソフトウェア開発会社による簡単タブレットの企画・設定サポート

ポイント

オンライン相談を検討する事業所が、慣れない操作をどう簡易にするかでつまずく。日本はICT人材が不足している。協力企業が見つからない場合は、タブレットの設定・サポートをできる若い協力者を探す方法もある。

② オンライン環境の整備(設備・機材の導入・運営サポート)

オンラインセミナー運営サポート会社による、養成研修の初期運営サポートと機材導入のアドバイス

ポイント

Wi-Fi は設定までに時間を要することがあり、月額 5000 円程度かかる。 SIM カードであれば、即開通するもの、月額 2000 円− 3000 円程度のものも 多くなってきている。

② オンライン学習用教材の制作

動画制作会社による、教材制作サポート

ポイント

対面の相談と異なるオンライン相談のコツは?

相談者の通信状況を丁寧に確認する

相談者の通信環境や音響、動作が見えているのかの確認作業をすることが大事だ。その確認作業自体がアイスブレイクの機能を果たし、相談者の不安を払拭し、安心して相談ができる環境づくりに役立つことになる。通信環境の関係で、何度か聞き返すこともあることを予め伝えよう。

小さな画面の中で、きちんと感情が伝わる工夫をする

画面の中でのやりとりは、コミュニケーションの面積が小さくなるため、OKの時は丸をジェスチャーでする、見えるように手を叩く、満面の笑顔、辛い話を聞く時は悲しい表 情を強調するなどが大切。嫌がる人もいるが、慣れていくしかない。言葉を繰り返す、ゆっくりはっきり言うことも大切。リアルの時よりも言葉と言葉の間に、「間」をとろう。

2021.

9.10 (金)

19:00 ~ 21:00

  • 花井美紀さん
  • (NPO法人ミーネット・理事長)
  • 水谷竜斗さん
  • (マップナイン合同会社・代表)
  • 相談業務にICTを取り入れて上手くいったこと。いかなかったこと
  • オンライン相談の相談員育成の取り組みの紹介
  • ICTの導入に外部の専門家が果たした役割 ・助成金(J-coin基金、休眠預金、Readyforなど)を活かした事業づくりのポイント

⑤ 助成金を活用して相談業務をICT化するには

NPO法人ミーネット

がん患者・家族と同じ立場で相談支援にあたる「がんのピアサポーター」を養成し、地域に根ざしたピアサポート活動に取り組む。2009 年からは、名古屋市が開設した「名古屋市がん相談・情報サロン ピアネット」を名古屋市と協働で運営し、ミーネットが実施する約1年間の「がんのピアサポーター養成講座」を修了したピアサポーターが、利用者の相 談対応にあたっている。 また、ほぼ同時期にスタートした、がん診療連携拠点病院内でのピアサポートは、2021年4月現在、愛知県内の20病院で定期的に実施され、病院ボランティアの新しいかたちとして地域に根付いている。

助成元団体

一般財団法人中部圏地域創造ファンド (休眠預金 新型コロナウイルス対応緊急支援助成)

積算根拠に基づいて、1件200万〜 800万円という幅のある枠組みで申請する要件だったため、十分な助成を得ることができた。また、この事業の申請前に、「J-Coin 基金」(パ ブリックリソース財団)を活用して ICT 事業者とタブレットの選定等の検討をしていたため、本事業もスムーズに実施できた。

ピアサポーターによるオンライン相談支援と患者会の開催

対象

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛等により、他者とのコミュニケーションの機会を失い、社会から孤立や身体機能の低下をきたしやすいがん患者。

方法

簡便な操作でオンライン・コミュニケーションが可能なタブレットを用いて相談支援や患者会を行うことで、安全・安心のもとに互いに支え合うことのできるオンライン・コミュニティーを運営した。

● 連携拠点病院 がん相談支援センターとミーネットの連携による オンライン相談 & 患者会モデル

  • 相談支援室にタブレットを配置
  • 相談員による媒介
  • ピアサポーターによるオンライン相談支援
  • 患者会への参加(がん種別・テーマ別 週一)

Attention

Wi-Fi環境がなくても病院の相談支援室にあるタブレットでオンライン相談ができる

ポイント

専門的な企業と連携

① 簡単な操作でZoomにつながるタブレットの制作

ソフトウェア開発会社による簡単タブレットの企画・設定サポート

ポイント

オンライン相談を検討する事業所が、慣れない操作をどう簡易にするかでつまずく。日本はICT人材が不足している。協力企業が見つからない場合は、タブレットの設定・サポートをできる若い協力者を探す方法もある。

② オンライン環境の整備(設備・機材の導入・運営サポート)

オンラインセミナー運営サポート会社による、養成研修の初期運営サポートと機材導入のアドバイス

ポイント

Wi-Fi は設定までに時間を要することがあり、月額 5000 円程度かかる。 SIM カードであれば、即開通するもの、月額 2000 円− 3000 円程度のものも 多くなってきている。

② オンライン学習用教材の制作

動画制作会社による、教材制作サポート

ポイント

対面の相談と異なるオンライン相談のコツは?

相談者の通信状況を丁寧に確認する

相談者の通信環境や音響、動作が見えているのかの確認作業をすることが大事だ。その確認作業自体がアイスブレイクの機能を果たし、相談者の不安を払拭し、安心して相談ができる環境づくりに役立つことになる。通信環境の関係で、何度か聞き返すこともあることを予め伝えよう。

小さな画面の中で、きちんと感情が伝わる工夫をする

画面の中でのやりとりは、コミュニケーションの面積が小さくなるため、OKの時は丸をジェスチャーでする、見えるように手を叩く、満面の笑顔、辛い話を聞く時は悲しい表 情を強調するなどが大切。嫌がる人もいるが、慣れていくしかない。言葉を繰り返す、ゆっくりはっきり言うことも大切。リアルの時よりも言葉と言葉の間に、「間」をとろう。