子ども・若者はコロナ禍の地域課題をどう捉えて活動しているのか


講師

2021.

10.2 (土)

10:00 ~ 12:00

  • 田中和快さん(竹の子ボランティアサークル)
  • コロナ禍で変わったこと(地域との関係、子ども・若者の気持の変化など)
  • 子ども・若者と気持ちを分かち合い活動するために必要なこと
  • 子ども・若者は、コロナ禍での地域の課題をどう捉えたのか

⑦ コロナ禍の子ども・若者は地域課題をどう捉えて活動しているのか

竹の子ボランティアサークル

1962年(昭和37年)3月15日設立。名古屋市中村児童館に事務局を置き、中学生から社会人まで10代から20代の70名の会員が運営の中心になって子ども会の活動支援や地域行事のお手伝いに取り組んでいる。また、平成25年から自主事業として学習支援を本格実施し、平成28年からは民生委員などと連携しながらコミュニティセンターで子ども食堂を開催している。

Point

コロナ禍で変わったこと

  • 定例会(顔合わせ)、役員会は回数をそのままにしてつながりを絶やさないよう意識している。そのためゲームやレクリエーション等、内側に向いた活動にシフトしている。
  • 会の雰囲気は変化なし。会員数の増加によりキャパシティがギリギリではある。
  • 子ども食堂は継続している。対面の食事は避けて弁当の配布、食材の配布を行う。通常活動を継続をすることで活動そのものが絶えないようにしている。
  • 地域からの行事のお手伝いの要請は激減、昨年は0件。1 年半以上、地域のイベントは開催なし。どこの地域も同じだと想定される。

子どもと気持ちを分かち合い活動するために必要なこと

① 子どもとの関係構築

  • 会う回数をたくさんもち、長い時間を共有することが関わりを絶やさない、減らさないために大切。コロナ禍で活動は関係づくりに特化してきた。
  • 学校でも家でもない第三の場所として機能しつつ、場を持つ目的がなければ活動は維持できない。コロナ開けに向けての準備を目的としている。

② 子どもの変化、子どもが感じていること

  • 現状での変化は見当たらない。若者は適応能力があるため、楽しんでいる様子もSNSで垣間見える。学生生活の充実とイベントや部活の有無は関係ない。修学旅行等、「●●イベントがな くなってかわいそう」というのは「ない」前提での学生生活をしている側にとって理解しがたい。
  • 「かわいそう」はこれまでの慣習をスタンダードにしている側の押し付けだと感じている。
  • SNSで昔の友達等学外の友達と再会できる。
  • 影響は数年後に出る。数年後、共有体験、集団意識が少ない「コロナ世代」と言われるのではないか。

ボランティアの分類からみた今後

共同体意識の变化

  • 従来のボランティアへの若者意識は、楽しそうという「特定事業 への賛同」からスタートし、責任あることを任されて「自己実現」、 年を重ねるごとに会への「共同体感覚」へとボランティアの様々な 側面を移動していく。
  • 現在は「自己実現」の機会が失われているため、「共同体意識」 への移行も望めないのではないかという危機意識がある。

あいまいな境界を多様性として楽しむ時代

  • アフターコロナのボランティア活動では、「営利・非営利」「法人・ 非法人」「公式・非公式」「解放・非解放」の境界があいまいになる。
  • 細分化が進むことで分類自体が無意味になっていく。あいまいな境界を多様性として楽しむ時代になった。

「ただ居るだけ」の「参加、参画」

  • 1995年を経て、復興はボランティア元年、復興は社会全体の取 り組みとして考えられるようになった。
  • 2011 年、近しい人とのつ ながりの大切さを考えるようになった。 ボランティア活動は内部のつながりと、外部を受け入れる力の両 方がいる。
  • 臨在性とは、普段意識していない自分の生活を構築していたさま ざまな存在に気付くこと。細く浅く薄いつながりを意識して強めて いく。「ただ居るだけ」の「参加、参画」についての大切さ。

さまざまなジャンル、世代の人との共同を

  • 様々な人たちが参加して地域を散策するウォークラリーキャラバンを企画している。親しくないもの同士が同じことに取り組むことに意味がある。
  • 境界を越えてさまざまなジャンル、世代の人との共同を今後は展 開していく。
●主なトピック

2021.

10.2 (土)

10:00 ~ 12:00

  • 田中和快さん(竹の子ボランティアサークル)
  • コロナ禍で変わったこと(地域との関係、子ども・若者の気持の変化など)
  • 子ども・若者と気持ちを分かち合い活動するために必要なこと
  • 子ども・若者は、コロナ禍での地域の課題をどう捉えたのか

⑦ コロナ禍の子ども・若者は地域課題をどう捉えて活動しているのか

竹の子ボランティアサークル

1962年(昭和37年)3月15日設立。名古屋市中村児童館に事務局を置き、中学生から社会人まで10代から20代の70名の会員が運営の中心になって子ども会の活動支援や地域行事のお手伝いに取り組んでいる。また、平成25年から自主事業として学習支援を本格実施し、平成28年からは民生委員などと連携しながらコミュニティセンターで子ども食堂を開催している。

Point

コロナ禍で変わったこと

  • 定例会(顔合わせ)、役員会は回数をそのままにしてつながりを絶やさないよう意識している。そのためゲームやレクリエーション等、内側に向いた活動にシフトしている。
  • 会の雰囲気は変化なし。会員数の増加によりキャパシティがギリギリではある。
  • 子ども食堂は継続している。対面の食事は避けて弁当の配布、食材の配布を行う。通常活動を継続をすることで活動そのものが絶えないようにしている。
  • 地域からの行事のお手伝いの要請は激減、昨年は0件。1 年半以上、地域のイベントは開催なし。どこの地域も同じだと想定される。

子どもと気持ちを分かち合い活動するために必要なこと

① 子どもとの関係構築

  • 会う回数をたくさんもち、長い時間を共有することが関わりを絶やさない、減らさないために大切。コロナ禍で活動は関係づくりに特化してきた。
  • 学校でも家でもない第三の場所として機能しつつ、場を持つ目的がなければ活動は維持できない。コロナ開けに向けての準備を目的としている。

② 子どもの変化、子どもが感じていること

  • 現状での変化は見当たらない。若者は適応能力があるため、楽しんでいる様子もSNSで垣間見える。学生生活の充実とイベントや部活の有無は関係ない。修学旅行等、「●●イベントがな くなってかわいそう」というのは「ない」前提での学生生活をしている側にとって理解しがたい。
  • 「かわいそう」はこれまでの慣習をスタンダードにしている側の押し付けだと感じている。
  • SNSで昔の友達等学外の友達と再会できる。
  • 影響は数年後に出る。数年後、共有体験、集団意識が少ない「コロナ世代」と言われるのではないか。

ボランティアの分類からみた今後

共同体意識の变化

  • 従来のボランティアへの若者意識は、楽しそうという「特定事業 への賛同」からスタートし、責任あることを任されて「自己実現」、 年を重ねるごとに会への「共同体感覚」へとボランティアの様々な 側面を移動していく。
  • 現在は「自己実現」の機会が失われているため、「共同体意識」 への移行も望めないのではないかという危機意識がある。

あいまいな境界を多様性として楽しむ時代

  • アフターコロナのボランティア活動では、「営利・非営利」「法人・ 非法人」「公式・非公式」「解放・非解放」の境界があいまいになる。
  • 細分化が進むことで分類自体が無意味になっていく。あいまいな境界を多様性として楽しむ時代になった。

「ただ居るだけ」の「参加、参画」

  • 1995年を経て、復興はボランティア元年、復興は社会全体の取 り組みとして考えられるようになった。
  • 2011 年、近しい人とのつ ながりの大切さを考えるようになった。 ボランティア活動は内部のつながりと、外部を受け入れる力の両 方がいる。
  • 臨在性とは、普段意識していない自分の生活を構築していたさま ざまな存在に気付くこと。細く浅く薄いつながりを意識して強めて いく。「ただ居るだけ」の「参加、参画」についての大切さ。

さまざまなジャンル、世代の人との共同を

  • 様々な人たちが参加して地域を散策するウォークラリーキャラバンを企画している。親しくないもの同士が同じことに取り組むことに意味がある。
  • 境界を越えてさまざまなジャンル、世代の人との共同を今後は展 開していく。

2021.

10.2 (土)

10:00 ~ 12:00

  • 田中和快さん(竹の子ボランティアサークル)
  • コロナ禍で変わったこと(地域との関係、子ども・若者の気持の変化など)
  • 子ども・若者と気持ちを分かち合い活動するために必要なこと
  • 子ども・若者は、コロナ禍での地域の課題をどう捉えたのか

⑦ コロナ禍の子ども・若者は地域課題をどう捉えて活動しているのか

竹の子ボランティアサークル

1962年(昭和37年)3月15日設立。名古屋市中村児童館に事務局を置き、中学生から社会人まで10代から20代の70名の会員が運営の中心になって子ども会の活動支援や地域行事のお手伝いに取り組んでいる。また、平成25年から自主事業として学習支援を本格実施し、平成28年からは民生委員などと連携しながらコミュニティセンターで子ども食堂を開催している。

Point

コロナ禍で変わったこと

  • 定例会(顔合わせ)、役員会は回数をそのままにしてつながりを絶やさないよう意識している。そのためゲームやレクリエーション等、内側に向いた活動にシフトしている。
  • 会の雰囲気は変化なし。会員数の増加によりキャパシティがギリギリではある。
  • 子ども食堂は継続している。対面の食事は避けて弁当の配布、食材の配布を行う。通常活動を継続をすることで活動そのものが絶えないようにしている。
  • 地域からの行事のお手伝いの要請は激減、昨年は0件。1 年半以上、地域のイベントは開催なし。どこの地域も同じだと想定される。

子どもと気持ちを分かち合い活動するために必要なこと

① 子どもとの関係構築

  • 会う回数をたくさんもち、長い時間を共有することが関わりを絶やさない、減らさないために大切。コロナ禍で活動は関係づくりに特化してきた。
  • 学校でも家でもない第三の場所として機能しつつ、場を持つ目的がなければ活動は維持できない。コロナ開けに向けての準備を目的としている。

② 子どもの変化、子どもが感じていること

  • 現状での変化は見当たらない。若者は適応能力があるため、楽しんでいる様子もSNSで垣間見える。学生生活の充実とイベントや部活の有無は関係ない。修学旅行等、「●●イベントがな くなってかわいそう」というのは「ない」前提での学生生活をしている側にとって理解しがたい。
  • 「かわいそう」はこれまでの慣習をスタンダードにしている側の押し付けだと感じている。
  • SNSで昔の友達等学外の友達と再会できる。
  • 影響は数年後に出る。数年後、共有体験、集団意識が少ない「コロナ世代」と言われるのではないか。

ボランティアの分類からみた今後

共同体意識の变化

  • 従来のボランティアへの若者意識は、楽しそうという「特定事業 への賛同」からスタートし、責任あることを任されて「自己実現」、 年を重ねるごとに会への「共同体感覚」へとボランティアの様々な 側面を移動していく。
  • 現在は「自己実現」の機会が失われているため、「共同体意識」 への移行も望めないのではないかという危機意識がある。

あいまいな境界を多様性として楽しむ時代

  • アフターコロナのボランティア活動では、「営利・非営利」「法人・ 非法人」「公式・非公式」「解放・非解放」の境界があいまいになる。
  • 細分化が進むことで分類自体が無意味になっていく。あいまいな境界を多様性として楽しむ時代になった。

「ただ居るだけ」の「参加、参画」

  • 1995年を経て、復興はボランティア元年、復興は社会全体の取 り組みとして考えられるようになった。
  • 2011 年、近しい人とのつ ながりの大切さを考えるようになった。 ボランティア活動は内部のつながりと、外部を受け入れる力の両 方がいる。
  • 臨在性とは、普段意識していない自分の生活を構築していたさま ざまな存在に気付くこと。細く浅く薄いつながりを意識して強めて いく。「ただ居るだけ」の「参加、参画」についての大切さ。

さまざまなジャンル、世代の人との共同を

  • 様々な人たちが参加して地域を散策するウォークラリーキャラバンを企画している。親しくないもの同士が同じことに取り組むことに意味がある。
  • 境界を越えてさまざまなジャンル、世代の人との共同を今後は展 開していく。